毛利元就ブログ
- 2006.04.19 Wednesday
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もうだいぶ死期が近づいてまいりました。いえ、慰めの言葉は要りません。自分のことですから、わかります。ただ、ひとつ心残りがあるんです。
私には3人の息子が居ます。毛利家を途絶えさせないためには息子3人が協力しあうことが必要不可欠です。しかしこの息子3人はあまり仲が良くない。下手を打てば私の死後に家督争いに発展することもあり得ます。
しかも、3人ともあまり頭が良くない。私の息子なのだから、智略に長けた人間になるはずが、どうも甘く育ててしまったせいか、オツムの方があまり芳しくない。
しかし、私も稀代の策略家と呼ばれた人間です。そういった人間にもわかりやすく、例え話を交えつつ「3人で協力しあって毛利家を守れ」というメッセージを伝えたいと思います。
というわけで、矢を用意しました。まず、3人を寝室に呼びます。そしてそれぞれに矢を持たせ、折らせます。「一本の矢ならば、折ることもたやすい。」
そして、次は3本の矢をそれぞれに渡し、折るように言います。しかし3本の矢をまとめてはなかなか折れないでしょう。「この3本の矢のようにお前たちが協力しあえば、毛利家は安泰だろう。」これで決まり。
我ながら惚れ惚れする。はじめに折る矢1本×3人+後に折る矢3本×3人で、12本の矢を用意すれば良いということだ。少し物騒ですが、押入れに矢をしまって、本日息子たちを呼びました。3人に一本ずつ矢を渡して、作戦開始。
「お前たち、この矢を折ってみろ。」
「硬い!」
「折れません!!」
「参りました!!」
死ねねー。